【400万円+寄与分を獲得】長期間放置されていた遺産の分割ができた事例
ご相談の概要
- ご相談者 :被相続人(亡くなった方)の子
- 相手方 :ご兄弟2名
- 遺産の種類:不動産/預貯金
- 論点 :長期間放置された遺産分割、兄弟間の不信、寄与分
ご相談の背景
お父様が亡くなられてから、10年以上が経過していました。ご依頼者様は、生前の5年あまり、お父様の財産管理や身の回りの世話を献身的に行ってこられました。
お父様が亡くなった後、遺産についてご兄弟と話をしようとしましたが、ご兄弟は、ご依頼者様の財産管理に対して不満をあらわにし、感情的な対立から遺産分割の話し合いが一切できない状態になってしまいました。
その後、誰も積極的に問題を解決しようとせず、お父様が住んでいた不動産もご依頼者様がやむなく管理を続けている、という状況が続いていました。
弁護士の対応
「このままでは老朽化する家が自分の子供たちにまで迷惑をかけてしまう」と考えたご依頼者様から、遺産分割協議を進めたいとのご依頼を受けました。
弁護士が状況を整理したところ、長年の対立の根本には、ご兄弟が「財産を私物化しているのではないか」と疑っている一方で、ご依頼者様は「自分にだけ管理を押し付けられている」と感じている、という相互の不信感があることが分かりました。
そこで、まずはお父様の財産管理状況を客観的に示すため、領収証等を整理し、金融機関から取引履歴を取り寄せ、収支をまとめた一覧表を作成しました。その上で、ご依頼者様がお父様を熱心に介護されてきた事実(寄与分)についても資料をまとめ、弁護士からご兄弟へ丁寧に説明する場を設けました。
結果
弁護士が第三者として介入し、客観的な資料に基づいて説明を行った結果、ご兄弟の長年の誤解が解け、協議が進展しました。
最終的に、ご依頼者様がこれまで負担してきた不動産の管理費用を遺産から清算すること、そして介護の貢献である寄与分として400万円をご依頼者様が取得することに合意。その上で、長男が不動産を、ご依頼者様と二男が預貯金を取得するという内容で、無事に遺産分割協議が成立しました。
弁護士からのワンポイントアドバイス
ご家族間の相続問題では、お金の管理に関する不信感が原因で、話し合いが停滞してしまうケースが非常に多くあります。当事者同士では感情的になりがちですが、弁護士が第三者として介入し、通帳の履歴や領収証といった客観的な証拠を整理して提示することで、誤解が解け、冷静な話し合いの土台が作れることが多々あります。長期間、関係がこじれてしまったケースでも、諦めずにご相談ください。
